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銀座のとんかつ

銀座の和光裏の、あれはガス燈通りというんだったか。昔から気になりながら入りそびれていたトンカツ屋がある。店構えが銀座銀座してないのだ。三ノ輪か西浅草あたりが似合う感じ。昨夜、旧知のIさん(♂、67歳)に呼ばれて行ったのが、その店だった。あらかじめネットで検索してみると、なかなか評判がいい。
 入ると、手前にテーブル席、真ん中が座敷というか小上がりというか要するに胡坐を組んで座る席で、奥がカウンター。自分と同年輩らしい夫婦が働いている。店内も三ノ輪か西浅草の雰囲気だ。真ん中に腰を下ろした。壁に猫の絵が飾ってあり、Iさんが描いたものらしい。この人は謎の多い人で、2年の予定で中国へ行ったが先日、2か月で帰ってきたばかり。その辺の事情を聞いていると、親しくしているという自称「看板屋」のおじさんが来て加わった。さらに、ふらりと入ってきてカウンターに座った常連の女性客(推定40代)がまた顔見知りだそうで、4人になった。得体の知れない人々と飲むことには慣れているので、八海山がどんどん進む。看板屋は映画「砂の器」が好き、女性は歌舞伎通で、話が盛り上がった。

 料理は、トンカツ屋なのに刺身やカキフライから始まり、どれもなかなかうまい。が、普段は1日1食の谷中庵主人が今日は珍しく昼飯を食ったので、腹は全く減っていない。八海山に専念しているうちに記憶のなくなる時間になった。肝心のトンカツを食ったのか食わなかったのか、食ったとしたらうまかったのかどうなのか。覚えていないのは悔しい。何時ごろに解散し、どうやって帰ったかって? 覚えてたら苦労しませんて。