「外国為替取引」との違い

それでは、具体的に、FX取引とはどういった仕組みで利益を得ることができるのかを説明しましょう。

まず、証拠金を使わない通常の「外国為替取引」について簡単に説明してみます。

もしあなたが海外旅行に行く場合、日本円と現地の通貨に両替えする必要がありますね。アメリカであれば米ドル、フランスであればユーロ、イギリスであればポンドです。この両替え取引を「外国為替取引」と言います。

もし為替レートが1ドル=100円の時に、1万ドルが必要になった場合、日本円にして100万円が必要になります。(1万÷100=100万)

この場合、100万円で1ドルを購入することと同じ意味であり、実は物品の売買と変わらない性質を持っています。

それに比べて証拠金を必要とするFX取引の場合は、外国為替取引を証拠金で行います。FXは現金の受け渡しをせずに反対売買の差金のみで決済をする「差金決済」を採用していますので、取引額の数パーセントの証拠金さえあれば、証拠金の数倍、数十倍の取引ができてしまうわけです。

個人投資家、それも初心者が参入しやすい理由がわかりますよね。元手がほんの少しあれば、あとはわずかな知識とテクニックでしっかりと稼げてしまうというわけです。